特別企画展「乙女のモダンデザイン~大正イマジュリィの世界~」2020.10.02~11.15

多彩な大衆文化が発展した大正時代、印刷技術の進歩とともに装幀、挿絵、ポスターなど様々な印刷物の図像(イマジュリィ)が社会に浸透し親しまれました。それらのデザインはアール・ヌーヴォーやアール・デコなど西洋の様式に、日本の文化や芸術を巧みに融合させながら独自の表現として豊かに花開きました。

本展では大正イマジュリィを生み出した様々な作家たちを紹介します。儚さと抒情性を湛えた女性像で一世を風靡した竹久夢二、グラフィックデザイナーの先駆け杉浦非水、女学生に絶大な人気を誇った高畠華宵(たかばたけかしょう)。そして鹿児島出身の藤島武二、和田英作、橋口五葉、東郷青児ら日本の近代美術を代表する画家たちも書籍装幀を中心に優れたデザインの仕事を手がけました。

 

雑誌や楽譜、広告など大正時代の暮らしが垣間見られる印刷物も多数展示します。当時の人々を魅了し日常に美を添えたイマジュリィの数々は、現代の私たちの身近に溢れているデザインやイラストレーションの原点といえます。モダンでユニーク、お洒落で可愛らしい、約100年経った今なお色褪せない大正イマジュリィの魅惑的な世界をお楽しみください。

 

 ★展覧会チラシ:表(PDF:702KB)裏(PDF:675KB)