関吉の疎水溝 -世界文化遺産-
関吉の疎水溝 -鹿児島県鹿児島市下田町-
集成館事業の高炉や砲身に穴を開ける装置(鑚開台)の動力には、水車動力が用いられました。
元々島津家別邸の生活用水として吉野大地を流れる棈木川(あべきがわ)の水を引いていましたが、そこから新たに水路を築き、約7Kmに渡って導水し、集成館の水車に水を供給しました。
関吉には、棈木川(あべきがわ)から取水した当時の取水口跡が残っており、疎水溝の一部は現在も灌漑用水として利用されています。
※平成27年7月5日に世界遺産一覧表に記載されることが決定した「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつです。幕末から明治期までの、日本の産業化を示す8県11市にある23の資産が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されました。鹿児島からは、島津斉彬が始めた「集成館事業」に関する「旧集成館」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝」の3つが含まれています。県内にはこの集成館事業にまつわる遺産が多数広がっています。
※2018年10月14日から、関吉の疎水溝と寺山炭窯跡地に観光案内所が設置。情報パネルやパンフレットが設置されている他、土日祝日にはボランティアガイドが待機し、来訪者を案内してくれます。(10時~16時/3~11月)
駐車場から徒歩5~分程度
関吉の疎水溝まではのどかな田園風景が広がり、入り口には、観光案内所も設置されています。ボランティアガイドの方から詳しく説明はして頂けますが、当時の姿の模型展示とかあればもっと理解できそうなななのですが...「旧集成館」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝」の三カ所は1日で回れる距離(車)ですのでぜひ明治日本の産業革命を感じてみて下さい ※【寺山炭窯跡周辺一帯の立入禁止についてのお知らせ】令和2年4月現在,寺山炭窯跡周辺一帯は災害復旧工事のため立入禁止となっており,見学及び案内所のご利用はできません。
※現地にはトイレはありませんので、関吉の疎水溝に向かう前にすませておきましょう。
黎明館 に2Fジオラマがあります。当時の姿が再現されておりますので、併せてこちらも見に行って頂きたいです。
住所 | 鹿児島県鹿児島市下田町1263 |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会文化財課) |
料金 | 無料 |
アクセス | 鹿児島中央駅から車で約40分。 鹿児島中央駅から南国交通バス、緑ヶ丘団地線・伊敷団地線・本城線(3路線有)にて約30分、下田バス停下車徒歩約12分。 |
駐車場 | あり |
関連リンク | 明治日本の産業革命遺産 |